tomato-zooのブログ

日常的なことや、普段思っている事の他、好きなハンドメイドについて、書き留めます。

万引きで店が閉店

私が以前勤めていた手芸店は、とっても万引きが多かった。


ある時、高齢の男性が女房に頼まれたと言って定価が6,000円くらいの刺繍のキットを持って来店し、返品手続きをしてくれと言う。


私はレシートがなければ返品には応じられないと答えたが男性はここで買ったものだと一歩も引かない。早く金を返せと怒鳴る怒鳴る。


ペアになっていたレジ担当の人がお調べしますと言って事務所に現物を持って引っ込んだ。


しかし私はそのキットが開店以来、売れていない事を知っていた。


そして開店前に清掃する事になっているので、高額商品に関しては毎日在庫のチェックをしていた。その日も、刺繍キットは店頭に並んでいた。


私は在庫の確認をしてきますと、その男性に声をかけて、商品を見に行った。なんとその商品は売り場にはなかった。


私は、あー!やりやがったなと確信した。


それからレジ前に戻ってくると、その男性はいなかった。


実は何日か前に、同じ手口で怒鳴れビビった他の店員が返金をしてしまった。


私は味をしめてまた来ると思っていたので、ペアの担当者と対応を話し合っていた。


以降、その高齢男性は来店しなかった。


また入荷した見本品の帽子をディスプレイしようとした時、お客様に呼ばれ接客して戻ったら見本の帽子を手に取り店を出ようとした、おばあさんがいたので声をかけた。


返ってきた言葉が、そこにあったからただで貰えると思ったと言った。


売り物ではないが、見本品なので持ち帰られると困ると取り返したが数日後無くなっていた。


とにかく万引きが多く、棚卸しのたび在庫が合わず、店側は従業員まで疑い出した。


そして誓約書まで全員が書かされた。


それでも在庫が合わず、私は作った見本作品を何個も取られた。


そのうち店は閉店する事になり従業員は失業した。


万引きする人の中にはゲーム感覚でやっている人もいるんだろうけど、積み重なるとダメージは大きくなる。


声を大きくして言いたい。


万引きは犯罪である事、そのせいで店が閉店して失業する人もいること‼️


つい最近も手芸店が閉店したので、苦い思いを思い出した。