白装束のお侍さん
子供の頃,青森のおばあちゃんの家に遊びに行った時、不思議な体験をした。
そこは物凄い田舎で、汽車が一日に数本しか通らない。
おばあちゃんの家は崖の上に建っており、崖の下は日本海で道路を挟んで反対側は山になっている。
遊び場は近くの林の中で、あまり奥には行かないようにと言われた。
妹と大きな木の下の所に行ったとき鞍馬天狗のような格好のお侍が現れた。
鞍馬天狗は黒い着物だが、そのお侍は白装束だった。
そして私と妹の前に立ち塞がった。
その先には小さな祠があった。
お転婆の私はお侍の横をすり抜けて、祠の方に走った。すると祠の前にお侍が両手を広げてまた立ち塞がったので、その場に立ち止まった。
するとそのお侍はスッと祠に吸い寄せられるように消えた。
私と妹は祠を除いたが、中の様子は見る事ができなかった。
それから急いでおばあちゃんの家に戻った。
おばあちゃんに白い着物のお侍さんを見たと言ったら、祠を今晩開けるんだよ。お祭りだからと、普通に言った。
最近になって妹は、この事を覚えているかなと疑問に思っていた。
この年になるまで祠で見たお侍の話はした事がない。
そこで、今実家に帰省しているので妹に思い切って聞いてみた。
妹と私の記憶は一致していた。
そして,あのお侍さんは何だったのだろうと
急に現れて,スッと消えたよねと話しが盛り上がった。
答えはわからないけど、不思議な事ってあるんだわ‼️
しかも子供だから見たんだよねというのが,私たちの回答かなぁ。
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