訃報が届く
95才の夫の伯父が亡くなったと連絡が来た。
伯父夫妻は90才を超えて2人で生活していたようだ。
葬儀は家族葬で執り行う事になった。
遠方なので香典とお花を送る事ですました。
仲良く暮らしていた、伯母が気の毒だ。
このように仲良く暮らす夫婦がいる一方で、そうではない夫婦もいる。
こういう事があると私は友達の両親の話をいつも思い出す。
友達の父親は昭和一桁生まれ。
亭主関白で、しかも思い通りにならないと暴力を振るうので母親は怯えて暮らしていたそうだ。
彼女には兄がいて、子供達が成長してからは父親が暴力を振るいそうになると兄が羽交締めにして抑えたそうだ。
そんな母親は父親から逃げようと宗教施設に逃げ出した。しかし1週間もしないうちに急死した。
死因はわからないらしい。
その頃、彼女は結婚して実家を出ていたので、母親が宗教施設に逃げたことを知らなかった。
連絡を受けた兄が母親の遺体を引き取りに行った。
そこで、施設の人から母親が夫と同じ墓には入りたくないと繰り返し言っていたと聞いた。
母親の葬儀後、母親は自分実家の墓に入ったそうだ。母親の弟が生前から父親の暴力の事を知っていたので了承したのだ。
私がなぜ離婚しなかったのか、友達に聞いた。
父親が離婚の話になると暴れて手がつけれない事と性格が粘着質だったそうだ。
その後、父親も後を追うように亡くなった。
父親は自分の家の墓に入った。
なんともいえない夫婦の結末に、何年たっても心が痛い。
彼女自身は優しい夫と子供に囲まれて幸せに暮らしているのが何よりも救いだ。
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