駅
竹内まりやさんの「駅」を聴いた。
何度か聴いているのに,今日は札幌で会社員をしていた時の通勤を思い出した。
当時、私は実家の最寄り駅からバスセンターまで地下鉄で通っていた。
同じ時間の地下鉄,同じ車輌に乗っていると、話す事は無いものの,顔見知りは何人もいた。
毎朝,次の駅から乗ってくる男性がいた。
彼は当時流行りのトレンチコートを着ていた。
年は当時の私より少し年上といった感じ。
彼もバスセンターで降り、私の勤務先より手前の会社に入って行く。
毎朝,会うが帰りには会った事がなかった。
私は編み物教室に通う水曜日は定時退社だったが、それ以外は残業も多かった。
そんなある日の帰り,彼の勤務先から男女が出て来た。
なんと,その男性は彼だった。
横にいるのは髪の長い,小柄な可愛らしい女性だった。
私は彼らの前を歩いていたので、声が聞こえてくる。
彼女は楽しそうに彼に話しかけていた。
初めて彼の声を聞いた。
彼女なんだなぁ‼️と思ったけど、それ以上の感情はなかった。
それからも毎朝、顔を合わせたが言葉を交わすこともなく月日が流れた。
名前も知らない人だけど、何故か彼の事を思い出した。
彼もとっくに定年を迎えているはず。
幸せに暮らしていてほしいなぁと思った。
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