美しき思い出
義父は62歳の時に59歳の妻を亡くした。
義父は再婚もせずに,今まで一人暮らしをして来た。
義母の為に毎朝,お経をあげて仏壇の管理もきちんとしていた。
義母亡き後は、料理教室にも通い栄養面からの自己管理もちゃんとしていた。
今年で90歳になり,多少の認知低下は見られるものの、ボケかましているわけでもなく生活ができている。
義父に会うと,義母との結婚生活を話してくれる。
義父は義母が美人だったので、結婚した時は嬉しかったと、美しき思い出を語る。
私も横でうんうんと笑顔で聞く。
でも,心の中はちょっと違う。
私は義母から義父の話を聞いている。
義母は義父の行動に振り回されてきた。
特に,義父のお酒に関してのエピソードは沢山ある。
私は義父の話を聞きながら,義母が元気な時にもっと大事にしてあげて欲しかったと思う。
義母は結婚指輪が欲しかったのに、その事に気がつかなかったのか、買ってあげていないんだよね。
女どうしだから理解できる義母の気持ち。
今更だから,私は義父には何も言わないが、義母の事を思うと複雑な気持ちになる。
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