編み物の力
昨日のことだ。
昼前に家の電話が鳴るので出ると、相手は
「あー良かった。先生出てくれた」
と言った。
この方は、私の編み物の生徒さんで80代後半の女性。
年に一度か二度、訪問で編み物を教えてきた。
ステキにハンドメイドのファンで、テキストを見てもわからないと、ヘルプが来るのでアシストに通っていた。
今回は、カギ針編みの靴下の編み図が欲しいという。
編み物の本を多量に持っている私だが、カギ針編み靴下の編み図は掲載が少なかった。
その中から、数点編みやすいと思われる編み図をコピーして、持っていった。
先生、コピー代お支払いします。
と言われたが、私はそれを断った。
その生徒さん、先月受けた健康診断で病気が見つかり、入院することになった。入院中は時間があるから編み物をしたいと担当医に聞いたところ、OKをもらったのでカギ針編みで簡単に編める靴下の編み図が欲しいとの要望だった。
1人で本屋さんに行って、編み物本を探すのも大変だと嘆いていた。
家族に頼みたいけど、編み物はした事がないので、本を探してこいと言われても何を選んで良いか、分からないと言われたそうだ。
そんな話しを聞いたので、これは私からのお見舞いです。入院なんて大変でしょうから、せめて編み物を楽しんで下さいと言って、帰ってきた。
入院中に出来る手芸は少ない。
私の母も入院中に編み物をしていた。
編み物には何かしらの力があると信じたい。
そして、生徒さんの病気が良くなり好きな編み物をさらに楽しんでもらいたいと思った。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。